オークションで注目されず110円でサルベージ成功。 オールドデジカメバブルといえどもこんなキワモノに手を出す奇特な方はいなかったようです。 出品時の説明にはメディアを認識せずとありましたが恐らく大きめのスマートメディアでテストされたせいでしょう。 我が家に来てから16MBのスマートメディアでテストしたところ問題なく動作しました。 これは2MB〜16MBまでしか認識しない機種です。 電池はCR123Aでいかにもそれまでのカメラ然とした感じです。 何と言っても特徴的なのが背面のドアをフィルムカメラよろしく開くとリッドがそのままPCカードになりPCのカードスロットへ差し込めると言う凝った作りです。 そのせいでリッドには透明の窓がありその内側に見やすさを謳った反射式液晶が備わっています。 今時PCカードスロットは使用しないので今回は普通にスマートメディアを出し入れしてデータへアクセスしました。 時代を考慮すると液晶モニターのサイズも大きく追随性は非常に良好ですが昼間屋外で見やすいかと言われれば見やすいとは言えません。 外観デザインは奇を衒った感じもなくビジネスツールとしてなかなかクールにまとまっていて好感が持てます。 リッドの開閉もしっかり節度があり各部のスイッチも常識的な配置で黎明期のデジカメにしては良く考えて作られていると思いました。 背面の文字類がほとんど消えていましたが迷う事なく使用できました。 35万画素でいい雰囲気の画質、人に自慢したくなるユニークな構造、現代でも使える操作性、現代に生きる味物デジカメとして本機はなかなか優秀なのではないかと感心しました。 テスト撮影の結果は以下のとおり。(2023年5月2日掲載)
発売 1998年6月 撮像素子 1/4インチ CMOSセンサー 総画素数 約35万画素 記録画素数 640×480ピクセル 圧縮方式 JPEG 画像フォーマット Exif Ver.2.1 互換ルール Exif R98 撮影可能枚数 ファインモード 20枚(2MB SmartMedia 使用時) スタンダードモード 40枚(2MB SmartMedia 使用時) 記録媒体 3.3V SmartMedia(2MB、4MB、8MB、16MB 対応) レンズ 焦点距離 4.0mm(35mm カメラ換算値:39mm) 最大口径比 F2.5 シャッタスピード 自動(1/8s〜1/500s) ホワイトバランス オート/マニュアル(3モード) 撮影可能距離 50cm〜∞ マクロ:約10cm 感度 ISO100相当 露出補正 7レベル 撮影モード ノーマル、4画面マルチ連写、モノクロ、セルフタイマー、マクロ ストロボ 内蔵(調光機能付き) モード:オート、強制発光、赤目軽減、発光禁止 再生モード ノーマル、オートプレイ、12画面マルチ、2倍拡大 液晶モニタ 2.5インチ反射型液晶モニタ ビューファインダ 光学式、LCD インタフェース PCカード(一体型)、デジタルインターフェース、NTSC ビデオ出力、FlashPath(別売) 電源 CR123A(3V リチウム)1本、ACアダプタ(別売) 外形寸法 116.5(W)×63(H)×31(D)mm(突起含まず) 本体質量 約190g(電池含まず) 付属品 2MB 3.3V スマートメディア CR123A(リチウム電池) 付属ソフト CD-ROM(Windows DOS/V / Macintosh ハイブリッド版) Image Expert(Sierra Imaging, Inc.製) ソフトケース ハンドストラップ ビデオケーブル オプション ACアダプター 型名:FDR-AC5 パソコンインターフェースケーブル(Windows DOS/V / Macintosh用)型名:PDR-KIT5
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